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ツムグ合同会社 – 前橋リビングラボ
2023-03-13
お知らせ
無人化の環境を作れるfixUは絶対に必要です
ツムグ合同会社 - 前橋リビングラボ
前橋リビングラボ
居心地の良いクリエイティブな空間で、みんなが楽しく仕事をする。それぞれ得意分野は違うけれど、融合すれば何かが芽吹く。
前橋をおもしろくするメンバーが集う場所、それが前橋リビングラボです。
https://maebashilivinglabo.com/
OPEN: 9:00 〜 20:00
定休日:年末年始
導入時の課題
⚫︎アルバイトを置いて管理するランニングコストの計算が難しい
導入目的
⚫︎人件費が重くなりそうだったため、できるだけ手がかからないランニングにしたい
⚫︎補助金が取れるような事業計画にしたい
導入効果
⚫︎現地にいなくてもリアルタイムで店内の様子が分かる
⚫︎コミュニティ形成に集中できる
「前橋では今こうして頑張ってる」というのを知って、自分が学んだことを社会に貢献・還元していく
———本橋さんはもともと会社員としてお勤めされていて、なぜ地元の前橋に戻ってきて……というような経緯などからお伺いしたいです。
本橋さん(以下、本橋):僕は就職してから25年経ちますが、人生100年時代の中で50年目、半分です。
0〜25歳までは学校で勉強して、25〜50歳までは会社でいろんなことを教えてもらい。
そして50〜75歳までは自分が学んだことを社会に貢献・還元していき、75〜100歳までは遊ぶっていう設計がもともとありまして。(笑)
50歳になったので「会社で学んだことを社会に還元して貢献する」という思いで、人生設計の区切りを付けました。
環境的にいうと、前職では中国の街づくりの案件のこともあります。中国でも高齢化が進んでいるので、お金も土地もあるようなところで高齢者向けの大規模な街や、そこで使用する商品の開発などをしていました。
———街づくりというのは、大阪・梅田のうめきた開発のような規模ではなくて……?
本橋:ゼロから、山の中を切り拓いて町を作るような開発です。
そこでは中国のデベロッパーも入っておりましたが、人を集めるためにシニア向け健康・養老タウンのような形で自社製品を使った家や施設を作っていました。
———もともとお仕事として、地域の設計などに深く携わっておられたんですね。
本橋:それをやりながらも、「中国の14億人 * のためではなく、自分の故郷があるだろう」と足元を見て思いました。
日本の事例を調べていたら「前橋では今こうして頑張ってる」ということをいろいろ知って、自分でもできるんじゃないかというきっかけになりました。
———なぜコワーキングスペースという形だったのでしょうか。
本橋:神戸にKIITOというデザインセンターがあって、そこでは市民が集まって社会課題を解決するという市民活動をやっていました。 それを見て前橋でもやりたいと思ったのですが、会館のようなところを借りなくてはいけなかったんです。
ニーズがあることが先行したわけではなく、街づくりの活動で集まれるような場所が必要になったのでコワーキングスペースをやろうと思いました。
拠点を作りたいんだけども、その活動自体は物販のような利益を生み出すような活動でもなく、なかなかペイするのが難しいので……。
であればコワーキングスペースにして、一般利用者に開放することで自社の事務所維持費をペイできるようにする、という発想です。
———地域の方との関わりでいいますと、本橋さんの同級生・地域の方が地元に戻られているという話もお聞きしておりましたが、そのような繋がりなどはありましたか?
本橋:創業者に対する補助金が比較的前橋市は手厚いのでやりやすいのですが、事業計画を立てる必要などがあったので、もちろんいろんな人に相談しました。というのも前橋市役所から補助金をもらうとか銀行さんに融資してもらうとか……。前橋市内の他のコワーキングスペースにどれくらい需要があるか聞きに行ったり、調べてみたり。
そうすると前橋の町中に行っても、「居場所」がないということが分かりました。ちょっとした小さい喫茶店などはありますが、そこでずっと仕事するというようなことが難しい。
電源もありませんし、打ち合わせをずっと大きい声でやるのも少し……ということもあって、でもそういう街中のサードプレイスの位置付けの場所が必要ですよね。
———中央通り商店街の物件になった理由はございますか?
本橋:前橋駅と利根川の間、広さ150ヘクタールの中心市街地がターゲットの地域ですが、他のところと同じでドーナツ化現象が進んでいて、ショッピングモールができて郊外にみんな移住して、その人たちが年を取ったときに身動きが取れなくなってしまいました。
車の運転から離れたときに、病院とか役所に行けなくなってしまったみたいです。
そこでドーナツの穴になってしまったところに対して、「前橋の人の流れを、まずはこの商店街から変えよう」という大きな動きが生まれました。
———再生の可能性がいちばん高いと感じられているんですね。
本橋:バラバラにやってても集客が難しくて、地域が連携することであっちの店に行ってこっちの店に来て、前橋リビングラボに来てお昼ご飯食べて夜ご飯食べて……と賑わい創出の助けになるでしょう。
———県外からUターン・Iターンで戻ってこられた方がお店を開かれた、それとも地元の方が新たにお店を出されているのでしょうか?
本橋:二つ流れがありますね。
前橋ご出身でJINS代表の田中さんは、若い人たちの活動をサポートされながら、自分でもいろいろやるという方です。
旅館をリノベーションして造られた「白井屋ホテル」は世界でも有数のデザインホテルになりましたし、他にも経営自体はされていないんですけど、お店をいくつか建てて貸されるというような、大型の民間投資が入っています。
田中さんだけではなく前橋の商工会議所の人たちや経営者の人たちも感化されて、民間による町おこしや再開発の話が出てきているというのが一つ。
もう一つは若い人たち、「街を何とかしたい」っていう20代の人たちの意識が高いですね。他所で仕事してたんだけど辞めて……とか、前橋で仕事していたけど独立してキッチンカーと店舗をするとか。
———地元愛が強いんでしょうか。
本橋:時代が変わってきたというのもありますけど、どこかに就職して安定的に仕事をするよりは、自ら考えて動いてチャレンジしていくほうに魅力を感じる若い人たちが増えてきています。
学校教育でも群馬のいくつかの大学が「街づくり」をカリキュラムとして取り入れているので、そこから出てきて独立するという人もいます。
———そんな若い方たちが前橋リビングラボを使われるんでしょうか。
本橋:それぞれやっているお店で、もう繋がっているみたいなのであまり使われないですね。どちらかというと、だんだん面白いものができていく中で前橋に進出したい、という東京の会社ですね。
無印良品をはじめとして、会社としてローカルを元気にする、地方創生や地域活性化みたいなところが課題になっていて。
たとえば前橋の駅にデロイトトーマツが拠点を開設したり、テナントに入ることが多い無印良品が日本にも数軒しかない路面店を出したり……。
サテライトの拠点として前橋を使ってもらえるように、企業に提案していこうと思っています。
———都内からのアクセスは良いんでしょうか?
本橋:乗り換えが必要ですが、新幹線で1時間半ぐらいですかね。ですので都内からのお客さんが視察に来られますね。
* 2023年時点。
手がかからないランニングにするため、fixUを使うことは条件にしていました
———システムの導入をしなくても立ち上げ自体はできる中で、fixUを導入いただいたきっかけをお伺いいたします。
本橋:まず「無人運営をしたかった」というのがありますね。
事業計画を立ててみると、やっぱり人件費が重くなってしまっていました。
システムを導入するコストはちょっとプラスになってしまうけど、できるだけ手がかからないランニングにしたいというのが大前提でしたね。
WAY OUT
で知ったツールを使うことは条件にしていました。
———「無人化する」という部分ですが、新規施設開業の事業計画を立てるにあたって 有利になったことはありましたか?
本橋:1ヶ月、1人雇うよりは、全然安いなと思います。
人で埋めるにはバイトの人たちを多く雇ってシフト管理をして……と、ある程度余裕を見ないといけない。
無人になってくると維持費がどれくらいかかるか、どれくらい売り上げればいいかというコストが計算しやすい。
あとは、「自動化する」というキーワードで補助金は取りやすくなりました。
———DXのシステムを入れるということで、補助金が取りやすくなったり対象が多くなったりされたんでしょうか。
本橋:補助金を獲得するために、事業プランと「こんなことするからお金が欲しい」という企画書を出さなくてはいけないんです。
「地元のこういうものを使う」というストーリーを描いたり、「最新のシステムを入れて効率化を図ります」というようなことを書いたり……。
効率化の策みたいなところでは、補助金をもらうためにfixUは役に立ちました。
———導入・運営開始されてから、メリットは感じていただいておりますでしょうか。
本橋:やはり、現地にいなくても遠隔地で動きが分かることですね。 セキュリティの面も含め、リアルタイムで店内の様子が分かるのがいいですね。
———ご利用いただいて、今後欲しい機能・期待などお伺いできますか。
本橋:店舗からのお知らせで発信はしておりますが、利用される方同士のコミュニケーションにも使えればと思います。
運営が落ち着いてきたら、前橋リビングラボ発信で街中を活性化するプロジェクトを動かすなど活動をしていきたいので、fixUに登録した会員さん同士でコミュニケーションを取れるようなグループウェアがあるといいですね。
「前橋を何とかしたい!」という人と、前橋を舞台に発信するプロジェクトを進める拠点に
———今後どういった店舗にされたいか、将来こういう場所になってほしいというようなビジョンはございますか。
本橋:Uターンする人たちの拠点にしたいと思っています。
僕と同じ50歳になって「会社にいてもつまらない、地元に帰るか」と帰ってきても、街は変化しているので浦島太郎状態になってしまう。
ですが前橋は、先にお話しした補助金や前橋のネットワークを使うとさほど障害なくどんな事業でもできる土壌があると思います。
僕が経験してきたことを伝授してサポートするので、そういう方たちが集まる拠点にしたいです。
———人生設計の部分でお伺いした、「会社で学んだことを社会に還元して貢献する」というお話ですね。
本橋:「前橋を何とかしたい!」という同志なので、そういう人たちと一緒に前橋を舞台に発信するプロジェクトを進めたいです。
自分1人では限界があるので、裾野が広がっていくといいですね。
———「無人にしていたら場作りって難しいよね」と、弊社にお問い合わせいただく方からお話しいただくことが結構多いです。運営されているお立場の本橋さんはどのように感じられますか。
本橋:コワーキングスペースを受付だけで回そうとすると、ただのレンタルスペースになって失敗しますよね。
最初のうちはある程度、「需要を取っていかなくては」のようなところがベースになるのは確かですが、そこが大きくなると価格競争になってしまいます。
だから本当に大切なことは場づくりで、ここに来たら、何が、どんな価値があるかだと思います。
———本橋さんに会いたいから来る、とかにしなければいけない。
本橋:「このプロジェクトやってる!」というような、前橋リビングラボをそういう風にどんどん変えていきたいです。
ずっと無人にしているわけではなくて、「これって雑務だよね」というところだけ無人にして、人と人とを繋ぐコミュニティ形成に注力できるようにする。
その仕込みに集中するためには、受付業務ではなく場作りの方に手をかけなければならないので、無人化の環境を作れるfixUは絶対に必要です。
「◯◯◯さん入った」とか「△△△さんいくら」とかというのは、大切ですか。そんなのはシステムに任せて、もっと大切なことがあるでしょう?
結局楽しいことをしたいんでしょうね。(笑)
———ちょっと雑談になってしまうんですけど、なんでそんなにパワフルなんでしょうか?(笑)
人生設計の上で「50歳でこれしよう」というのが事前にあられたということはお伺いしましたが、「定年退職まであと何年か、気楽に過ごそう」と普通はなってしまいそうです。
失礼ではございますが、50歳というタイミングで「やらねば」と切り替えられるパワーの源・精神力はどこから来るのでしょうか。
本橋:何か楽しいことをやっていないと、という性格ですかね。(笑)
会社員時代に「お前はいつも楽しいことばっかりやってる」と言われていました。実際には楽しいことばかりやっているのではなく、楽しくない仕事も楽しそうにやっていました。
そして前橋に帰ってきたら、同級生にまったく同じことを言われました。(笑)
家を継いで借金から始まって……とか、楽しいことばかりではなくつらいことをしているじゃないですか。
僕はコワーキングスペースをやったり、
あんこもん
をやったり、結局楽しいことをしたいんでしょうね。 思いついたらやりたい、そういう性格だからだと思います。
———楽しくない仕事も楽しそうにして、それで本当に周りから楽しそうに見えている状態はすごいですね……。
本橋:楽しんでやっていないと、人が集まってこないですから。
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代表取締役 CEO 山岡 源(ヤマオカ ハジメ)
1996年生まれ。奈良県宇陀市出身。関西学院大学理工学部情報科学科でソーシャルネットワーク分析を専攻し、情報拡散の性質の理解と情報伝達における技術的知⾒を学ぶ。⼤学在学中に株式会社美学⽣図鑑にてデータアナリストとして活動し、webサイトの改善や運営メンバーとして新規コンテンツの展開を⾏ないメディアの成⻑を経験。また、不動産会社にてコワーキングスペース、貸し会議室のシステム化による業務改善やSNSを活用した集客施策などにより収支改善を実現。学生時代から実践を通してオンライン・オフラインの双⽅における集客や経営のノウハウを学び、fixUの新規事業を立案し法⼈化を⾏ない現在に⾄る。
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